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虹色の月、広報担当のyasucoのblogです
by teotsunagou
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たつ坊のみちのり
私(きりん)の息子たつ坊は、この春4歳になりました。

「おそらく自閉症でしょうね」と言われたのは、2007年の秋(2歳5ヶ月頃)です。
…この時点では担当医師の言葉だけだったから、あまり実感がなかったんだけど。
その後、翌年の春に発達検査を受けて、
≪知的障害を伴う自閉症≫
と診断を受けました。


そもそものきっかけは、たつ坊が2歳になったばかりの頃。
たまたまかかりつけの小児科を受診した際に、医師から指摘を受けたことです。
・2語文が出ない。
・周囲の人間にまったく関心を示さない。視線が合わない。
・とにかく落ち着きがない(多動の疑いあり)。
これらの点から
「もしかしたら発達障害があるかもしれないね。専門の病院で診てもらいなさい」
と、紹介状を書いていただきました。


その頃の私が心配していたのはただ一つ、発語がないことでした。
1歳過ぎてからだったかな、一度「まんまん…」と喃語を発してたんだけど、
いつの間にか消えてしまい、それ以来聞くことはありませんでした。

その他のことについては、初めての子育てだったこともあり、
”落ち着きのなさも無関心さも、きっとこの子の性格なんだろう”
と思ってたし…。


うちは社宅に住んでいることもあって、同年代の子供と触れ合う機会も多かったけど、
「たつ坊は手がかからん子じゃねぇ。育てやすそうで、いいねぇ。」
…友達にそう言われて、内心ほくそ笑んでいた私。

・よその子と玩具の取り合いをしない(=取られるがまま)
・放っておいても泣かない(=人見知りもほとんどなかった)
・大人がちょっかい出しても、無視して自分の世界で遊んでいる
今振り返ると、この時点で充分怪しい匂いが…(笑)



そんなこんなで、指摘から4ヶ月後にようやく療育センターを受診したわけなんですけど、
それまでは悶々としたり、まぁいいかーと思ったりの繰り返し。
ポジティブ思考とネガティブ思考の狭間でうろうろしていました。

まず、私の兄も言葉が遅かったと聞いていたし、
男の子だから成長が遅くて当たり前、という勝手な思い込みがありました。
実家の母も夫の母も
「大丈夫、大丈夫。たつ坊は男の子だしマイペースなんよ」
って言ってたしなぁ。
(…本当は二人ともかなり心配していたそうです。後で聞くと。)
“うちの子はただマイペースで元気いっぱいなだけ。”
”未熟児で生まれたから発達が遅いのは仕方ないよね。”

一方で、漠然とした不安もありました。
“うちの子はやっぱり周りと違うような気がするな。”
”私が淡々としてるから、あんまり話しかけないから、こんな風になったんかな…。”

日々頭の中がグルグルしたまま初診日を待っていました。



診断された時にまず感じたのは、安堵感。
障害に気づかないまま育てるよりは、早く分かってよかったー、みたいな。
今考えると、「大丈夫なフリ」をすることで無意識に現実逃避していたのかもしれません。
ここでガクッとへこんだら、当分立ち直れないような気もしていました。

その頃はまだ自閉について知識も実感もなかったから、
その時の思いが単なる綺麗事・やせ我慢に過ぎなかったんだと、後々思い知ったんだけど…。


腹を括っていたはずの自分が本格的に落ち込み、悩み始めたのは、それから少し経った後のことです。
扱いやすい子供だったはずの息子に、いろんなこだわりが出始めたから。
療育を受け始めて、今まで見えていなかったものが見えてきたから。

それまではどこか他人事のように感じていた現実を、やっと実感し始めたんだろうな。


今まで受けてきた療育については、またあらためて書きたいと思います。
by teotsunagou | 2009-12-15 00:12 | 診断までの道のり
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