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虹色の月、広報担当のyasucoのblogです
by teotsunagou
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就学のこと
Aーちゃんは来年から小学生になるので、
春から就学相談が始まっています。

知的障害が重度のAーちゃんの就学について、
特別支援学校にするか、
地域の通常学校の支援級にするかをずっと悩んで来ました。

年中さんの後半は、
地域のお友達に知ってもらうために、ずっと療育園への入園や転園を断ってきた私は、
小学校ももちろんお友達と過ごしてほしいと思っていたので、
「地域の学校へ通わせたい!」っという想いが強く、
特別支援学校のデメリットを見て、
地域の学校のメリットだけを見ていた気がします。

でも、とうとう年長になり、4,5月でどっぷり悩み漬けの日々を送った後、
まだAーちゃんには早いんじゃないかな・・・っと思いつつも始まった療育センターでの
グループ療育に通い始めたころから、
特別支援学校のメリットを見ようと思いはじめ、
地域の学校のデメリットを見るようになりました。

それから、Aーちゃんがお友達とどれだけの交流を持っているのか。
どれだけ大人の支援が必要なのか。
普段の保育園生活の中でも、それらを注意して見るようになりました。
療育中のAーちゃんをマジックミラー越しに見るのは
おもしろくて笑える事も沢山ありましたが、
それ以上に、大人の支援がまだまだ必要なんだ・・・
っと思い知らされることが多かったのです。

それから、
「地域で生きる」ということは、どういうことなのかを考えていました。

そんな中、先日もブログに書きましたが、
9月の中旬に、特別支援学校への見学に行き、
先週末に地域の通常学校へ見学に行ってきました。

地域の学校では、校長先生と就学相談の担当の方、
私たち夫婦とAーちゃんでの見学でした。
(私は伝えたいと思ったことは、このブログで伝えたいと思っています。
体験したことや現状を知ってほしいと思っています。
いい印象を受けられない方もおられると思いますが、
私の個人的な考えや想いなので、ご了承下さい。)


まずは校長室に案内され、今の支援学級の現状などのお話がありました。

その学校の支援級は、
知的学級に生徒1人に対し、先生が1人。
情緒学級に生徒2人に対し、先生が1人。
とても少人数で恵まれている環境に思えました。

「でも、今年度中に転入などで知的学級に生徒が入らない場合、
その1人は6年生なので来年度は知的学級がありません」
っと言われ、
「A君がもしうちに入学されるなら、情緒学級に混ざって頂くことなります。
情緒学級では言語でのやり取りが基本ですし、Aちゃんに必要な支援が十分行えません。
もし、知的学級に入れたいと思われるのでしたら、
隣の学区の小学校行かれるのがいいと思います。」
っと言われました。

今、1人でも存在する知的学級が、
来年度1人入る場合では作ることが出来ないというのです。
広島市の制度なので・・・っと言われましたが、
どんな制度なんよ・・・納得できんわ・・・っと思いました。

そして、
「支援学校にするか、地域の学校の支援級にするかは
最終的には親子さんが決めることですっと言われますが、
学校によっては断られたり、その断られ方に納得できず、泣いて帰る親もいることについて、
校長先生はどう思われますか?」っと質問したところ、
校長先生ではなく、相談員の方に、
「学校側も責任がありますので、
この学校では対応が難しいと思うお子さんでしたら、断ることもあります。」
っと言われました。
そして、
「Aくんは、支援学校の子だと思います」っとも言われました。


えぇ・・・私もそーは思ってますけども・・・。


でも、それならなぜ私はここに見学に来ているんでしょうか?
なぜ、「最終的にどちらにされるかは親子さん次第ですから」っと言われるのでしょうか?

それを聞きたかったですが、
「お母さん、支援学級の授業が終わってしまいますので、見学に行きませんか?」
っと言われ、支援学級の教室に案内されました。

見学が終わった後、
Aーちゃんが特別支援学校に行っても、地域の子どもということに変わりはないので、
支援学級のPTCに参加されたり、夏休みのプール解放に来てもらっても構いません
っという話しをしてくれました。
ここに関しては、校長の権限で決めれますからっと。

要するに、学校も責任があり、
市の制度に縛られているっということなのでしょうか・・・。

今までも就学に関しての話を色々な人から聞いてきました。
そして、改めて
「最終的にはお母さん次第です」っと言われるほど、選択権もない事を実感しました。

支援学校にするか、支援学級にするかは、我が子の6年間の人生を決めることになります。
(支援学校から支援学級、支援学級から支援学校の転校は基本的に出来ません)

支援学級には、支援学校ほどの環境も先生も整っていません。
(中にはとても先生に恵まれ、環境も整っている学校もあります。)

支援学校は、家から遠いので地域の子たちとの交流がほとんどありません。

それで選べと言われる親の身になって、考えてみてほしいと思いました。


支援学校に入学を決めるなら、11月末がタイムリミットです。
私達夫婦は、特別支援学校への入学に気持ちを持っていっています。

これだけブツブツ小言を書いてて説得力に欠けるかもしれませんが、
色々考えていく中で、そう気持ちが動いていきました。

だから無念な気持ちはありませんが、
就学に関する問題は沢山あるわ・・・っと思い、
親の私たちが声を上げることの重要性を感じました。


そして、「地域で生きる」ということの私の答えは、

母親の私自身が、地域で生きていくことだと考えるようになり、

きちんと地域に根付きたいと思い、マイホームを建てる決心もしました。
(見学に行ったのは、その建築予定地の学区の小学校です)
今の地域は転勤族が多い上にマンション群なので世帯数が多すぎて、
近所付き合いが苦手な私には対応しきれないのです・・・。

Aーちゃんを知ってもらおうと思うなら、
まずはその母親の私自身を知ってもらわなければいけないんじゃないか?
Aーちゃんのような不思議ちゃんが突然現れるよりも、
今くらいの小さい頃から知っててもらって、
Aーちゃんの成長を、近所の人にも一緒に見てもらう方が絶対いいっと考えたからです。

そして、覚悟を決めて(ご近所付き合いがとても苦手なので・・・)、
地域の人達と向き合わないと・・・っと思いました。

今はまだ間取り決めの段階ですが、
Aーちゃんの脱走、Aーちゃんの転落などを考えて作ってたら、
それはそれは予算オーバーの家が建つことは間違いありません・・・。


私たちが出している結論が、Aーちゃんにとってどんなものになるかはわかりません。

人が好きなとこや、可愛い笑顔が守れたらいいな・・・と思います。

沢山悩んで決めようとしています。

きっと、このブログを読んでくれている人の中にも、
同じように就学問題真っ最中の方もおられると思います。

私は、

我が子を想い、我が子のことを考え、我が子を心配し出した答えなら、
それがその親子にとっての最良の道なのだと思います。

人の道は人の道。
私の道は私の道。

それぞれの道は違っていていい。

そう思います。


いつの日か、支援が必要な子も当たり前のように
地域の小学校に入学できる日が来ることを願っています。


yasuco
by teotsunagou | 2011-10-18 01:14 | 日々のこと
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